エンゼルメイク

エンゼルメイクの手順

尊体メイク剤「ID」のアイテムをもとにしたエンゼルメイクの手順をご紹介いたします。あくまでも一つの例ですので、この方法がすべてではありません。また「ID」を使用しなくても構いません。どうぞ参考になさって下さい。
監修:死後の処置専門 おふぃすゆとり 代表 川口多津子氏

①クレンジングミルク(クリーム) 汚れ落とし・マッサージ

毛穴の汚れや垢、目やに、口の汚れ、唇のカワ、テープの痕など、あらゆる汚れを落とすと同時にマッサージを行います。そうすることで毛穴を開き、うぶ毛や髭を柔らかくし、剃毛しやすくするとともに、傷がつきにくい肌にします。髭の多い人は、髭が柔らかくなるまで念入りに手で揉むようにマッサージして下さい。さくらんぼ大の量を顔全体にのばし、マッサージをしながら馴染ませ、クレンジング剤が顔に残ったまま婦人用の顔そり剃刀で、顔全体のうぶ毛や髭を剃毛して下さい。剃毛することで化粧ノリがよくなり斑になるのを防ぎますので、女性でも行います。その後、人肌より少し熱めの温水をペーパータオルやタオルなどに浸し、よく絞った状態できれいに拭き取ります。拭き取った後、しっとりとした状態になるはずです。表皮に水泡や浮腫の形成が見られる場合はマッサージを避けます。また、肌を傷めると革皮様化の恐れがある部分は、剃毛を避けて下さい。

②下地クリーム 潤滑・保湿

顔から耳、首まで弧を描くように薄くのばします。唇が乾燥している場合は、唇にも薄く塗布して下さい。

③クリームファンデーション 基本の顔色(ベース)

蒼白化した顔に血色を取り戻すことをイメージし、少し濃い目(茶色)にメイクします。額から塗り、色を確認した後、顔、耳、首、襟元まで、少しずつ擦り込むように、しっかりとのばします。パフを使っても構いませんが、パフが化粧剤を吸い込むとムダがあり、細かい作業にも不向きです部分的にアイシャドーブラシを利用し、細部までしっかりとメイクします。皮膚の質感や血色は平坦ではありません。濃淡をつけた方が、生体の自然な肌の質感が再現できます。

④フェイスパウダー クリームファンデーションの安定

たっぷりの量を、ブラシでまんべんなくはたいて下さい。余分な粉は最後に払い落とします。たっぷりと使うことで、油浮きなどの化粧崩れを抑え、長時間メイクを保持させる効果があります。

⑤パウダーファンデーション 最終的な顔色の決定と調整

ブラシを使い顔色を調整します。固形タイプを使用する場合は予め粉状にし、何色か揃えて下さい。顔色にあわせてミックスし、フェイスブラシで各色が均一になるように混ぜて下さい。余計な粉をブラシから落とし、顔全体にパウダーを軽く塗っていきます。最後にパフで顔全体を軽く押さえ、肌にファンデーションが密着するように馴染ませて下さい。

⑥チーク 血色を良くみせる

頬、額、眉間、顎、耳、のど仏のあたりまで、お風呂上がりをイメージして血色を出します。目の下や鼻の下は不要です。最初はこめかみの辺りからチークブラシで薄く塗っていきます。部分的に強弱をつけると自然です。ピンク色のチークや「頬紅をつけました」といったファッショナブルなつけ方は避け、血色をプラスするように極薄くメイクしてください。

⑦リップ 唇の血色+ファッショナブル(女性のみ)

血色を出す色を心がけましょう。男性は透明のリップに少し赤をプラスしたような、自然な唇にします。女性の場合は普段使われていた色や好みの色を塗って下さい。ナチュラルな感じよりも少しダークレッドに近い色の方が口元がしまってきれいに見えます。あまり派手な色は避けた方がいいでしょう。

⑧アイブロー 眉を描く

眉毛が薄くて見えない人や、生前眉を描いていた人に限り使用します。パウダー状のアイブローか、固形タイプを粉状にし、ブラシを使って少しずつ色を足してください。頭髪の色にあわせ、表情を変えないように気をつけて下さい。アイブローペンシルは色が濃くなりすぎたり、逆にまったく描けない場合がありおすすめできません。

⑨カバーリングワックス 損傷部位がある場合の修復

傷がある場所をカバーします。スパチュラで良く練り、地肌との凹凸を覆うように平坦に塗ります。傷が深い場合や損傷部位の面積が広範な場合、またワックスが滑るような場合は粘着包帯を貼り、その上からワックスを塗って下さい。